SGLT2阻害薬を以下の薬剤と併用する場合には、低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤、GLP-1受容体作動薬※の減量を検討してください。
※製造販売後臨床試験にて低血糖症状が確認されています
ただし、1型糖尿病患者さんでインスリン製剤を減量する場合は、ケトアシドーシス等のリスクが高まるため、過度の減量に注意してください。また、過度の食事制限も避けるようにしてください。
インスリン製剤およびスルホニルウレア剤に関しては、以下の「SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」の減量方法をご参照ください。
インスリン製剤
- 血糖コントロール良好(HbA1c<7.5%)な場合、開始時に基礎および追加インスリンを10~20%前後を目安に減量することを検討する。
- 血糖コントロール良好でない(HbA1c≧7.5%)場合、服薬開始時の基礎および追加インスリンは減量しないかあるいはわずかな減量にとどめる。
- 経過中、血糖コントロールが改善し低血糖が顕在化した場合は、血糖自己測定や持続血糖モニタリングの結果に応じ、患者自身で責任インスリン量を速やかに減量できるよう指導する。
- ただし、上記の場合でも患者にはインスリンを極端に減量することは控えるよう指導する。特に基礎インスリンの減量は治療前の20%を超えることは避け、慎重に減量すべきである。
スルホニルウレア剤
- グリメピリド2mg/日を超えて使用している患者は2mg/日以下に減じる。
- グリベンクラミド1.25mg/日を超えて使用している患者は1.25mg/日以下に減じる。
- グリクラジド40mg/日を超えて使用している患者は40mg/日以下に減じる。