近年、高齢化社会は進み、高齢者に配慮した製剤の必要性が高まってきています。加齢に伴う身体機能の変化は大きく4つ、「識別性の低下」、「嚥下力の低下」、「薬物溶解・吸収性の低下」、「使用性の低下」、に大別され、それぞれにおいて製剤的工夫が望まれています1)。
そういった中、高齢者など、人に優しい剤形として口腔内崩壊錠・速崩錠(以下口腔内崩壊錠とする)が開発されてきました。この口腔内崩壊錠は、崩壊性や溶解性を向上させた製剤であり、唾液や少量の水で服用できます。
ここでは、口腔内崩壊錠の基本的知識、薬剤師の先生方からみた口腔内崩壊錠の取り扱い方やアステラス製薬の口腔内崩壊錠技術などを紹介します。
参考文献
1)山口 正彦 月刊薬事 Vol 48 No.9、(2006)
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