製剤開発者の大きな使命の一つとして、一日でも早く製剤設計をして、患者さんに薬を届けることが挙げられます。開発初期から口腔内崩壊錠を検討していますが、口腔内崩壊錠は口の中で溶解するため、原薬の苦味・しびれなどのマスキング技術、口腔内では吸収しないのかなど様々な検討が必要になります。そのため、どうしても通常錠を設計するよりも多くの時間がかかってしまい、患者さんの手元に届くまで時間を費やしてしまいます。
また、全ての製品が口腔内崩壊錠に出来るわけではありません。上記のような問題点を解決できた製品にのみ適用できるのです。