間質性肺疾患

間質性肺疾患

Ⅱ.重大な副作用:間質性肺疾患

  1. 概要
  2. 注意事項
  3. 対処法
  4. 発現状況

Key Points

  • 臨床試験において間質性肺疾患の発現が認められており、呼吸不全により死亡に至った例も報告されておりますので、初期症状(呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び定期的な胸部画像検査の実施等、観察を十分に行ってください。
  • 間質性肺疾患発症の重要なリスク因子として「既存の間質性病変」が知られています1)。間質性肺疾患のある患者又はその既往歴がある患者では、本剤投与後に間質性肺疾患が発現又は増悪する可能性がありますので、十分に注意してください。

本剤の電子化された添付文書(抜粋)

注意喚起の設定根拠

重大な副作用

EV-301において、間質性肺疾患は認められなかったもののEV-301以外の臨床試験において間質性肺疾患の発現が認められた。また、EV-301において間質性肺疾患に関連した副作用として肺臓炎(2.0%)のほか、器質化肺炎をあわせて2.4%の発現が認められました。

重要な基本的注意

本剤を用いた国内外の臨床試験において、間質性肺疾患、肺臓炎等が認められていることから、初期症状の確認、定期的な検査や臨床症状の十分な観察及び初期症状が認められた場合の適切な処置を促すために設定しました。

発現機序

  • エンホルツマブ ベドチンによる「間質性肺疾患」の発現機序は不明ですが、エンホルツマブ ベドチンのターゲットであるNectin-4が肺のわずかな細胞で認められています2)

<出典>

  1. 厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 間質性肺炎(肺臓炎、胞隔炎、肺線維症)(平成18年11月;令和元年9月改定)
  2. パドセブ点滴静注用30mg 申請資料概要 2.6.6.8.2.2 正常ヒト組織におけるNectin-4 発現の免疫化学的評価に関する試験. PMDA.
    Available at: https://www.pmda.go.jp/drugs/2021/P20211011002/800126000_30300AMX00454000_J100_1.pdf#page=28. (2023年3月アクセス)

臨床症状

  • 本剤の投与にあたっては、上記の間質性肺疾患の初期症状を確認し、SpO2、胸部聴診、胸部X線検査等を実施する等、患者の状態を十分に観察してください1)
  • 本剤投与後、患者が上記の自覚症状を訴えた場合は、必要に応じて、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施するとともに、適切な処置を行ってください。
  • 必要に応じて、呼吸器専門医への相談、鑑別診断のための検査等を実施してください。

患者指導

  • 患者に、以下のような初期症状について説明し、これらの症状があらわれたり、持続したりするような場合、速やかに受診するよう指導してください1)
  • 階段を上ったり、少しはやく歩いたりすると息が苦しくなる(労作時呼吸困難)
  • 空咳が出る
  • 発熱  等

注意が必要な患者

  • 臨床試験において間質性肺疾患の発現が認められており、呼吸不全により死亡に至った例も報告されておりますので、初期症状(呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び定期的な胸部画像検査の実施等、観察を十分に行ってください。
  • 間質性肺疾患発症の重要なリスク因子として「既存の間質性病変」が知られています1)。間質性肺疾患のある患者又はその既往歴がある患者では、本剤投与後に間質性肺疾患が発現又は増悪する可能性がありますので、十分に注意してください。

<出典>

  1. 厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 間質性肺炎(肺臓炎、胞隔炎、肺線維症)(平成18年11月;令和元年9月改定)

対処

  • 間質性肺疾患が認められた場合は、休薬、減量又は中止等の適切な処置を行ってください。

【本剤の電子化された添付文書】 (抜粋)

  • 本剤を中止しても改善しない場合、あるいは呼吸不全を呈する患者では、副腎皮質ホルモン剤投与を考慮してください。重症の呼吸不全を呈する患者には、一般的にメチルプレドニゾロン(1g/日、3日間)のパルス療法などの大量ステロイド投与が行われます1)

【参考】間質性肺疾患のGrade分類(CTCAE v4.03準拠) 

<出典>

  1. 厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 間質性肺炎(肺臓炎、胞隔炎、肺線維症)(平成18年11月;令和元年9月改定)

発現頻度

電子化された添付文書

電子添文に記載された副作用発現頻度は以下の通りです。
間質性肺疾患(2.4%)
間質性肺疾患(頻度不明)、肺臓炎(2.0%)

臨床試験等における副作用の発現状況

  • 国際共同第Ⅲ相試験(EV-301試験;エンホルツマブ ベドチン群 n=296)における間質性肺疾患*1の発現頻度は以下のとおりでした1)
  • 国際共同第Ⅱ相試験(EV-201試験コホート1)及び国際共同第Ⅲ相試験(EV-301試験)の併合解析において、日本人患者集団(n=44)及び外国人患者集団(n=377)における間質性肺疾患(有害事象)の発現頻度は以下のとおりでした。

発現時期

  • 国際共同第Ⅲ相試験(EV-301試験;エンホルツマブ ベドチン群)における間質性肺疾患(有害事象)の初回発現時期は以下のとおりでした。

<出典>

  1. 【承認時評価資料】国際共同第Ⅲ相試験(DIR210032)

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