肝機能障害

肝機能障害

Ⅲ.その他の副作用:肝機能障害

  1. 注意事項
  2. 対処法
  3. 発現状況

本剤投与前及び投与時のお願い

  • 臨床試験において肝機能障害の発現が認められておりますので、本剤投与中は肝機能障害の発現に注意してください。
  • 肝疾患を有する患者では重症化する可能性があります。本剤投与前に、全身倦怠感等、肝機能障害の症状の有無を聴取し、肝機能障害を示唆する徴候があれば肝機能検査を実施してください1)
  • 過去に薬剤投与により肝機能障害が発現したことがある場合、原因となった薬物を再度服用すると重篤な肝機能障害があらわれる可能性がありますので、本剤投与前に、薬物服用歴を確認することが重要です。また、薬物相互作用についても注意してください1)

初期症状への注意と患者指導

  • 以下のような症状があらわれた場合、速やかに受診するよう指導してください1)

検査の実施

  • 肝機能障害の重篤化を予防するには、早期発見が重要です。投与開始後、肝機能検査を行い、AST、ALT、ALP、γGTPの変動に注意してください。また、重症化の指標となるビリルビン、アルブミン、プロトロンビン時間の検査も重要です1)

【参考】

国際共同第Ⅲ相試験(EV-301試験)において、AST、ALT及びALPはスクリーニング時、サイクル1のday1(エンホルツマブ ベドチン群ではday1、day8、day15)及びそれ以降の各サイクルのday1投与開始時に測定しました2)

<出典>

  1. 厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬物性肝障害(肝細胞障害型薬物性肝障害、胆汁うっ滞型薬物性肝障害、混合型薬物性肝障害、急性肝不全、薬物起因の他の肝疾患)(平成20年4月;令和元年9月改定)
  2. Powles T, et al. : N Engl J Med. 2021;384(12):1125-1135.(PMID: 33577729)(PEV-00057)

対処

  • 肝機能障害が認められた場合は、休薬、減量又は中止等の適切な処置を行ってください。

【本剤の電子化された添付文書】 (抜粋)*

  • 重症化のおそれがある場合には、専門医に相談してください1)

【参考】肝酵素値のGrade分類(CTCAE v4.03準拠)

<出典>

  1. 厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬物性肝障害(肝細胞障害型薬物性肝障害、胆汁うっ滞型薬物性肝障害、混合型薬物性肝障害、急性肝不全、薬物起因の他の肝疾患)(平成20年4月;令和元年9月改定)

発現頻度

臨床試験等における副作用の発現状況

  • 国際共同第Ⅲ相試験(EV-301試験;エンホルツマブ ベドチン群 n=296)における肝機能障害*1の発現頻度(1%以上)は以下のとおりでした1)

発現時期

  • 国際共同第Ⅲ相試験(EV-301試験;エンホルツマブ ベドチン群)における肝機能障害(有害事象)の初回発現時期は以下のとおりでした。

<出典>

  1. 【承認時評価資料】国際共同第Ⅲ相試験(DIR210032)

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