- グラセプターの電子化された添付文書には、「11.1 重大な副作用」に膵炎の記載があります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
8.重要な基本的注意
〈効能共通〉
8. 3 高血糖、尿糖等の膵機能障害の発現頻度が高いので、頻回に臨床検査(血液検査、空腹時血糖、アミラーゼ、尿糖等)を行うなど患者の状態を十分に観察すること。特に投与初期にはその発現に十分注意すること。[11.1.14、11.1.15 参照]
11. 副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1 重大な副作用
〈効能共通〉
11.1.14 膵炎(0.1~5%未満)
[8.3 参照]
肝、骨髄及び腎移植患者におけるプログラフの臨床試験成績にて、高血糖、尿糖等の膵機能障害が高頻度に認められたことから(下表)、本剤においても投与時は頻回に血液検査、空腹時血糖、アミラーゼあるいは尿糖等の臨床検査を行うよう記載した。また、腎移植領域でのプログラフの臨床試験において、発現時期の集計が可能であった高血糖発現例69例中、56例(81.2%)が投与後3カ月未満での発現であったことから、投与初期は特に注意する必要がある。
膵臓への影響が少ないと考えられている腎移植において、本剤と同一成分を含むプログラフ投与例での重篤な膵炎の症例が報告されている。
なお、肝移植では膵・胆道系に手術侵襲が及ぶことがあること、骨髄移植ではGVHD、GVHD に対する治療(ステロイドパルス)、更には免疫能低下によるウイルス感染など様々な成因が複合して種々の有害事象が発現すると考えられていることより、肝移植及び骨髄移植患者における膵炎の重篤化に対する本剤の関与は必ずしも明確ではないと考えられる。
不明
11. 副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1 重大な副作用
〈効能共通〉
11.1.14 膵炎(0.1~5%未満)[8.3 参照]
グラセプターの承認時までの臨床試験及び市販後の調査(再審査終了時、ただし腎移植は1年観察終了時)で認められた膵炎に関連する副作用の発現頻度を以下に示した。
電子 添文 用語 発現 症例数(%) |
副作用等の種類 |
承認時までの 臨床試験 発現症例数(%) |
市販後の調査 発現症例数(%) |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
腎移植 |
骨髄移植 |
腎移植 |
肝移植 |
骨髄移植 |
肺移植 |
膵移植 |
市販後 調査合計 |
||
膵炎 1(0.16) |
膵炎 |
- |
- |
- |
- |
1(2.08) |
- |
- |
1(0.18) |
MedDRA PT:ICH 国際医薬用語集 基本語(Ver.14.1)
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