- 総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、及びトリグリセリドの検査値を定期的に確認してください1)。
- 必要に応じて脂質異常症治療薬の投与等を考慮してください1)。
虚血性心疾患のリスク因子として脂質異常症が知られており、本剤投与中に脂質検査値異常が報告されています1)。
臨床試験においてLDL コレステロール、HDL コレステロール及びトリグリセリドの上昇等が報告されており、患者の状態に応じて脂質異常症治療薬の投与等の適切な処置を考慮すべきことから設定しました2)。
本剤投与による心血管系事象の発現機序は不明です。
脂質検査値を測定する検査を行ってください1)。
脂質検査値異常が認められる患者1)
脂質検査値を確認し、臨床上必要と認められた場合には、脂質異常治療薬の投与等を考慮してください1)。
電子添文に記載された副作用発現頻度は以下の通りです。
15. 1. 3 心血管系事象のリスク因子を有する関節リウマチ患者を対象としたJAK阻害剤トファシチニブクエン酸塩の海外臨床試験の結果、主要評価項目である主要な心血管系事象(Major Adverse Cardiovascular Events:MACE)及び悪性腫瘍(非黒色腫皮膚癌を除く)の発現率について、TNF阻害剤群に対するハザード比(95%信頼区間)はそれぞれ1.33(0.91, 1.94)及び1.48(1.04, 2.09)であり、95%信頼区間上限は予め設定していた非劣性マージン1.8を超え、TNF阻害剤群に対する非劣性が検証されなかったことが報告されている。また、本剤でも、国内市販後の自発報告において、心血管系事象の発現が認められている。[1 . 1 、8 . 5参照]
◆以下、電子化された添付文書以外の補足情報
第Ⅲ相臨床試験併合解析(全期間)における心・脳血管系の有害事象の発現率(95%信頼区間)は、本剤100mg、150mgともに 0.4(0.1,2.8)/100人・年、本剤合計*で0.3(0.1,1.2)/100人・年でした1)。第Ⅲ相試験における本剤投与例のうち、100mgで脳梗塞が278例中1例(0.4%)、150mgでラクナ梗塞が276例中1例(0.4%)認められました。
*:プラセボ投与から本剤投与に切り替えた後の発現例を含む。
心・脳血管系の有害事象の曝露量あたりの発現率:併合解析(安全性解析対象集団)は以下の通りでした1)。
*:プラセボ投与から本剤投与へ切り替えた後の発現を含む
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