- 本剤投与期間中は、悪性腫瘍の徴候に注意して必要に応じて画像検査及び血液検査等を行ってください1)。
- 悪性腫瘍の既往歴、治療歴を有する患者並びに前癌病変を有する患者への本剤の投与は避けることが望ましいとされています2)。
- 臨床第Ⅱ/第Ⅲ相試験合併の本剤投与例では22/1052例に悪性腫瘍(非黒色腫皮膚癌を含む)が発現しましたが、悪性腫瘍のがん種に大きな偏りはありませんでした1)3)。
悪性リンパ腫、固形癌等の悪性腫瘍の発現が報告されています。
臨床試験において、悪性腫瘍が報告されています3)。悪性腫瘍の発現が本剤に起因するか明らかではないが、投与に際して注意喚起が必要であると判断し設定しました。
本剤投与による悪性腫瘍の発現機序は不明です。
必要に応じて画像検査及び血液検査等を行ってください1)。
体調の変化をチェックしてください2)。
□皮膚に痛み・かゆみ・発疹がある □かぜっぽい □だるい □乾いた咳がでる □食欲が低下した
□熱がある □息切れやめまいがある □白目や皮膚が黄色くなる □激しい又は持続する腹痛がある
□手足や全身の筋肉痛・しびれがある □尿の色が赤褐色になった
本剤投与中は、がん検診等を定期的に受診し、検査結果を医師に伝えるよう指導ください。2)。
厚生労働省で、科学的根拠に基づき受診を推奨しているがん検診です2)。
悪性腫瘍の既往歴・治療歴を有する患者、前癌病変(食道、子宮頚部、大腸など)を有する患者3)
電子化された添付文書に記載された副作用発現頻度は以下の通りです。
15.1.2臨床試験における悪性腫瘍(非黒色腫皮膚癌を除く)の発現率
第3相試験2試験の併合解析において、報告された100人・年あたりの悪性腫瘍(非黒色腫皮膚癌を除く)の発現率(95%信頼区間)は、本剤100mgで1.2(0.5, 3.3)、150mgで0.0、本剤合計で0.6(0.2, 1.6)であった。
後期第2相試験、第3相試験2 試験及び継続投与試験の4 試験の安全性併合解析において、報告された100人・年あたりの悪性腫瘍(非黒色腫皮膚癌を除く)の発現率(95%信頼区間)は、本剤合計で0.9(0.6, 1.3)であった。また、投与期間別の発現状況は下記のとおりであった。[1 . 1 、8 . 5 参照]
第7日(結腸腺癌)から第1598日(膀胱癌)の間に22例、悪性腫瘍の発現が認められました1)。
悪性腫瘍(非黒色腫皮膚癌を除く)の発現時期別の発現率:第Ⅱ/Ⅲ相試験併合解析*(安全性解析対象集団)1)
第Ⅱ/Ⅲ相併合の試験期間中に悪性リンパ腫2例を含む22例に悪性腫瘍(非黒色腫皮膚癌を含む)の発現が認められ、このうち、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫を発現した1例は死亡に至りました。
悪性腫瘍の一覧:第Ⅲ相試験(CL-RAJ3、CL-RAJ4)、継続投与(CL-RAJ2)試験(安全性解析対象集団)1)
6.用法及び用量
通常、成人にはペフィシチニブとして150mgを1日1回食後に経口投与する。なお、患者の状態に応じて100mgを1日1回投与できる。
7.用法及び用量に関連する注意
7.1 中等度の肝機能障害を有する患者に投与する場合には、本剤の有効性及び安全性を十分に理解し、本剤投与の必要性を慎重に検討した上で、本剤50mg1日1回投与とすること。なお、十分な治療反応が得られない場合は、本剤の投与継続の必要性を検討すること。
製品のご使用にあたっては、最新の電子化された添付文書をご参照ください。
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