メディカルアフェアーズ情報

情報提供に関する留意事項

こちらのエリアではメディカルアフェアーズ部門が創出した弊社製品およびその治療対象疾患に関する情報を提供しています。

こちらに掲載しているコンテンツは、弊社の市販製品の安全で効果的な使用、及び開発中のアステラスの医薬品又は製品の治療対象疾患に関する理解のために情報を提供するものであり、アステラス製品の処方の創出や需要拡大等を目的に弊社製品並びに当社製品の効能・効果を宣伝、広告するものではありません。
また、こちらのエリアでは弊社製品の臨床試験や研究結果の提供にあたり自社以外の製品について本邦では未承認の医薬品や効能・効果、用法・用量の情報が含まれていることがあります。

医療行為におけるご判断は、医療従事者の裁量と責任のもとに行っていただきますようお願いいたします。
製品のご使用にあたっては、その製品の最新の添付文書をご確認ください。

上記の本エリアの目的および留意事項をお読みいただき内容に同意いただきましたら、以下の「同意する」をクリックして本エリアにお進みください。

VIVA! ORTHO

Column 高齢者の正しい筋肉体操 第3回 筋肉は鍛えないと“もったいない”

近畿大学生物理工学部 人間環境デザイン工学科 准教授 谷本 道哉

大事な筋肉ほどよく落ちる

筋肉は加齢とともに萎縮します(サルコペニア)。どの筋肉も同じように落ちていくわけではなく、残念ながら体重を支える重要な筋肉でより激しく落ちてしまいます。太腿の前側の大腿四頭筋は、80歳で30歳頃の半分程度にまで落ち、お尻の大殿筋も同じくらい落ちます。この2つは立ち上がるための主要な筋肉です。ここから考えると、若い頃に床から片脚で立ち上がれないと、80歳時に両脚で立ち上がれなくなるので、自活が困難な老後になることになります。

逆に落ちにくい筋肉もあり、太腿の裏側の筋肉はさほど落ちません。なぜでしょうか?生き物が種としての繁栄を持続させるためには、一定の年齢で個体は死を迎えなければなりません。生物学的視点から考えると、大事な筋肉ほど死を迎えるためによく落ちるようにプログラムされているのかもしれません。

脚に比べると落ちにくい腕の筋肉ですが、腕の裏側の上腕三頭筋は加齢で萎縮が強く進みます。一方、力こぶの上腕二頭筋はあまり落ちません。上腕三頭筋は体重を支える筋肉ではありませんが、われわれはもともと四足歩行でした。つまり上腕三頭筋はかつて体重を支える筋肉だったわけです。ここからも、体重を支える重要な筋肉は加齢で落ちるようにプログラムされていると言えそうです。

筋肉は極めて適応能力が高い

「人生100年時代」と言われるように、多くの人が長生きするようになりました。80歳で自立して生活できなくなるわけにはいかず、サルコペニアに抗わなくてはなりません。

「大事な筋肉ほど落ちやすい」という困った問題がある一方で、筋肉には「適切な運動刺激で何歳からでも大きく発達する」というとても嬉しい特徴もあります。筋肉は非常に適応能力の高い組織で、きちんと筋トレを行えば何歳からでも大きく発達させることが可能です。筋肉は、加齢による衰えを緩やかにできるどころか、何歳からでも過去最高を目指せると思ってください。60代、70代で活躍するボディビルのマスターズクラスのトップ選手には、40歳、50歳以降に筋トレを始めたという人もいます。

筋肉にかかる負荷は、じっと不活動で過ごすか、活発に動き回るか、強い負荷でスポーツやトレーニングをするかなど、活動の仕方で大きく変わります。受ける負荷で大きく変わる組織ゆえに、状況に応じた対応ができるため適応能力が高くなったのかもしれません。

変われるのにしないなんて、もったいない!

筋肉は、加齢で大事な部位ほど衰えますが、筋トレはそれを防ぎます。さらに発達させることもできます。やれば確実に

変われるのに、それをしないなんてそんな「もったいない」ことはありませんよね。

筋トレにはそれほど時間はかかりません。大きな動作で丁寧に、反復できなくなる「オールアウト」まで繰り返せば、1日5分でもOKです。オールアウトと聞くと、「大変だ」と思うかもしれませんが、筋トレは部分的な運動ですので、全身的な疲労はそれほどにはなりません。激しく息が上がったり、大汗をかくということはありません。丁寧な動作で行うほど、筋肉をしっかり追い込めつつ、全身的な疲労は抑えられます。着替えずに普段着でもできますので、安心して存分にオールアウトしてください。

おすすめの種目は下半身全体を鍛えられるランジです。前に大きく踏み込んで、戻ります。転ばないように机に手を添えながら行います。遠くに踏み込むほど負荷が上がります。机に置く手に体重を預ければ負荷が下がります。少ししゃがみを浅くしてもいいでしょう。10~15回できるくらいに負荷を調整して、左右1セット、もしくは2セットずつオールアウトまで行いましょう。きちんとオールアウトまで行えば、週に2~3回で十分な効果が得られます。

アステラス製薬株式会社の医療関係者向け情報サイトに​アクセスいただき、ありがとうございます。​

本サイト(Astellas Medical Net)は、日本国内の医療提供施設にご勤務されている医療従事者を
対象としています。該当されない方はご登録・ご利用いただけませんので、予めご了承ください。

ご利用にはアステラスメディカルネット利用規約への同意が必要です。
ご同意頂ける場合は以下の該当ボタンをクリックしてお進み下さい。

本サイトでは、利便性向上、利用履歴の収集・集計のためCookieを利用してアクセスデータを取得しています。
詳しくは利用規約をご覧ください。オプトアウトもこちらから可能です。

アステラスの企業サイトをご利用の方はこちらからご覧ください。 

アステラスメディカルネット会員の方

会員登録されていない方

医療従事者の方は、会員限定コンテンツを除いたアステラスメディカルネットサイトの一部をご覧いただけます。
会員登録すると、製品に関する詳細な情報や領域ごとの最新情報など、会員限定のコンテンツが閲覧できます。

会員向けコンテンツをご利用の方

会員になると以下のコンテンツ、サイト機能をご利用いただけます。 

会員限定コンテンツの閲覧

ニュースや読み物、動画やWEBセミナーなど、
日々役立つ豊富な情報が閲覧可能になります。

情報収集サポート機能の利用

ブックマークやWEBセミナー予約など、手軽に、
効率的に情報を収集・共有いただける機能を
ご利用いただけます。