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②治療の継続が困難・血糖管理が不良または不安定なとき Case 1:食事療法の実践が難しく食べ過ぎてしまう患者さん

②治療の継続が困難・血糖管理が不良または不安定なとき Case 1:食事療法の実践が難しく食べ過ぎてしまう患者さん

②治療の継続が困難・血糖管理が不良または不安定なとき
Case 1:食事療法の実践が難しく食べ過ぎてしまう患者さん

医師
医師

最近、血糖値が高めになっていますね。

Dさん
Dさん

薬はちゃんと飲んでいるのですが。

医師
医師

薬の効きは生活習慣にも左右されます。以前の診察時に、Dさんは食べることが好きとおっしゃっていましたが、最近はどのような食事をされているでしょうか? 

Dさん
Dさん

1日3食、きちんと食べています。なるべく野菜も意識して料理に取り入れるようにしています。ただ、間食が多いかなという自覚はあります。

医師
医師

なるほど。どういう時に間食してしまうことが多いでしょうか?たとえば、家にいるときについつい手が伸びてしまうとか?

Dさん
Dさん

はい、家でテレビを観ながら何か食べたくなるので、パンやスナック菓子をたくさん買い込んでしまいます。こういうものを食べすぎてはいけないとわかってはいるのですが、おなかにたまるしやめられません。

医師
医師

そうなのですね。おっしゃる通り、Dさんの場合はパンやスナック菓子をなるべく控えていただくのが望ましいです。おそらく、Dさんの腸内細菌叢は悪玉菌が多い状況で、それが原因で余計に糖質を食べたくなるようになっている可能性も考えられます。なるべく食物繊維を多くとって善玉菌を増やすことで、体が糖質を欲さなくなり、食事制限もそれほど苦にならなくなってくるといわれています。

Dさん
Dさん

そういう風に腸内細菌叢を整えていけば、治療が楽になってくるのですね。でもおなかが空くとイライラしてしまい、おなかがいっぱいになるパンを家に置いていないと不安で…

医師
医師

たとえばちくわやナッツは太りにくく、比較的おなかにたまりやすい食材なので、間食にはおすすめです。同じ間食をとるにしても、食べるものを選んでいただければ、まったく食べてはいけない、というわけではありません。家でテレビを観るときにパンを食べていたのを、ナッツに変更する、というかんじです。

Dさん
Dさん

なるほど、あれもこれも食べられないわけではないと聞き、安心しました。

医師
医師

私たちも、なるべく患者さんに食事を楽しみながら治療を継続いただきたいと思っています。私だけでなく管理栄養士も交えて、日々の食事のアドバイスをできると、よりご自身にあった食事内容を一緒に探せると思います。たとえば夕食だけでも、食事内容をスマホのカメラで撮影いただき、報告いただくことは可能でしょうか?それをみて、「白米の量を減らして、レタスやトマトを使ったサラダを付けたほうが良い」「スープの中にもう1点野菜を増やしたほうが良い」などのアドバイスができます。

Dさん
Dさん

そうですね。夕食であれば比較的時間の余裕があるので可能と思います。

医師
医師

そうですか、では早速今日からお願いできればと思います。食事内容を変えていくのは大変ですが、少しずつで構いません。2、3ヵ月に一度は外来受診いただき、食事の見直しが上手く行っているか、困ったことはないかなどをお話しいただき、Dさんに合った方法を見つけていきましょう。

Dさん
Dさん

わかりました。少しずつであれば食事を変えられそうです。がんばっていきたいです。

POINT!

  • 食事療法の実践が難しい患者さんでは、まず普段の食事量・食事の偏り・食事回数を把握する必要があります。患者さんによって、夜食を食べてしまう、1日4回食事をする、朝食をとらない代わりに間食が増えてしまう、などのケースがあります。患者さんとの対話の中で、患者さんの生活習慣を聞き出し、なぜそのような食生活になるのかを把握することが重要です。これまでの面談で知った患者さんの日常生活・社会生活を振り返り、患者さんの普段の食事の摂り方を聞き出すのも有効です。

  • 聞き出した情報を元に、患者さんの生活に合わせて実践可能な食事の工夫を提案し、治療のイメージを持っていただきましょう。患者さんの食事内容を大きく変えるのではなく、患者さんの希望も踏まえて一緒に考えていくことが重要です。実践可能な範囲で、段階的に健康食に移行いただきましょう。


~食事内容の提案例~
満腹感が欲しい場合:腸内環境を整えながら満腹感を得られる食材(ちくわやナッツ)を提案
甘いものを食べたい場合:血糖値が急激に上昇するのを防ぐために、食後に少量のデザートを追加することを提案

  • 管理栄養士を交えたチーム医療や定期的な外来受診でのサポートをお伝えし、患者さんに安心感を持って治療に臨んでもらいましょう。

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