• お知らせ

    アステラスメディカルネットでは、利便性向上、利用履歴の収集・集計のため
    Cookieを利用してアクセスデータを取得しています。詳しくは利用規約をご覧ください。オプトアウトもこちらから可能です。

  • お知らせ

    現在電話回線トラブルが発生中です。お問い合わせはWebフォームでお願いします。

①糖尿病と診断されたとき Case 3:重症でご自身の状況を受け入れるのが難しい患者さん

①糖尿病と診断されたとき Case 3:重症でご自身の状況を受け入れるのが難しい患者さん

①糖尿病と診断されたとき
Case 3:重症でご自身の状況を受け入れるのが難しい患者さん

医師
医師

今回は健診で血糖値が高く、目に違和感があって来られたとのことですね。お忙しい中、よくお越しくださいました。

Cさん
Cさん

目も見えないわけじゃないし、大したことないよ。

医師
医師

そうなのですね。しかしCさんのように血糖値が高い状態が続いていたら、いつ何があってもおかしくないのです。

Cさん
Cさん

えっ、何か起こるの?

医師
医師

糖尿病は色々な問題を引き起こします。たとえば朝起きたら突然目が見えなくなっていたとか。

Cさん
Cさん

へえ、それは怖いな。

医師
医師

はい、糖尿病網膜症という糖尿病の合併症です。目をカメラに例えるとフィルムに当たる部分が網膜なのですが、血糖値が高いと網膜の血管が詰まったり、出血したりしやすくなります。これが失明の大きな原因になるのです。

Cさん
Cさん

でも、俺は昔から目がいいし、物がぼやけてみえるのもたまにあるくらいだよ。

医師
医師

糖尿病網膜症の怖いところは、失明する直前まで症状がはっきり表れず、気づきにくいところなのです。Cさんには、眼科で眼底検査を受けて、網膜の状態を確認してもらうことを強くお勧めします。

Cさん
Cさん

そういえば、さっき待合室に目が悪くて白杖をついている人がいたな。

医師
医師

そうですか。私がこれまで診てきた糖尿病をお持ちの患者さんの中で、「朝起きたら突然目が見えなくなっていた」という人が何人もいますよ。どなたもCさんと同じように高い血糖値を放置していた方々です。

Cさん
Cさん

そうなのか…

医師
医師

はい、Cさんはそのようになってしまわないよう、これから血糖値を下げる治療と食事、運動療法に取り組んで、合併症を予防していきましょう。

Cさん
Cさん

血糖値を下げないと、大変なことになるんだな。

医師
医師

糖尿病の怖いところは、失明だけではなくて、腎機能が低下して透析になったり、血管が傷んで心筋梗塞や脳卒中になったりすることです。どうすれば目や腎臓、血管などを守れるか、一緒にお話をしていく中で、取り組みやすい治療法や生活習慣の改善法を考えていきましょう。ちなみに、Cさんには年単位で長期に通院していただくことになると思い、少なくとも1ヵ月に1回は通院していただきたいです。

Cさん
Cさん

けっこう頻繁だなぁ。そんな時間が取れるかわからないし…

医師
医師

1ヵ月に1回、通院に1時間かかるとすると、1年で12時間ですね。つまり、1年のうちの半日を自分の長い将来の健康のために使うと考えると、いかがでしょうか?

Cさん
Cさん

なるほどね。そう考えればそれほど負担ではないかも。

医師
医師

もしご興味があれば、糖尿病の患者さん同士で経験を話し合うグループミーティングを来月に行うので、参加してみてはいかがですか?他の患者さんのリアルな実体験を聞くことで、治療をがんばるヒントがもらえますし、やる気もアップしますよ。

Cさん
Cさん

まあ、ちょうど時間が空いていれば顔を出してもいいかな。

医師
医師

では、お帰りの際にグループミーティングのご案内チラシを受付でお渡しします。眼科への紹介状も書いておくので、近いうちに受診してくださいね。

Cさん
Cさん

わかったよ。

医師
医師

Cさんの症状がそれほど進んでいないうちに来ていただいて、本当に良かったです。次の受診までに何か困ったことがあれば、いつでも連絡してくださいね。

Cさん
Cさん

うん、先生ありがとう。

POINT!

  • ご自身の状況を受け入れるのが難しく、治療に前向きでない患者さんには、その人が負担に感じていることのハードルを下げるような声かけをしてみましょう。

  • 糖尿病の合併症について、すべてを一度に説明することも、理解することも難しいものです。診察ごとに少しずつ合併症の知識とその予防策をお伝えし、実践可能な治療方法を患者さんと一緒に考えていくことが重要です。

  • 合併症が進んでしまった患者さんの実体験を聞ける機会(患者会やグループミーティングなど)を持つことで、糖尿病の重症化を自分事として考えられるようになることが期待され、治療への理解と意欲を高めるのに効果的です。

関連ページ

  •  

アステラス製薬株式会社の医療関係者向け情報サイトに​アクセスいただき、ありがとうございます。​

本サイト(Astellas Medical Net)は、日本国内の医療提供施設にご勤務されている医療従事者を
対象としています。該当されない方はご登録・ご利用いただけませんので、予めご了承ください。

ご利用にはアステラスメディカルネット利用規約への同意が必要です。
ご同意頂ける場合は以下の該当ボタンをクリックしてお進み下さい。

本サイトでは、利便性向上、利用履歴の収集・集計のためCookieを利用してアクセスデータを取得しています。
詳しくは利用規約をご覧ください。オプトアウトもこちらから可能です。

アステラスの企業サイトをご利用の方はこちらからご覧ください。 

アステラスメディカルネット会員の方

medパス会員の方

medパスのパスワード再発行をご希望の場合も上記よりアクセスください。

会員登録されていない方

医療従事者の方は、会員限定コンテンツを除いたアステラスメディカルネットサイトの一部をご覧いただけます。
会員登録すると、製品に関する詳細な情報や領域ごとの最新情報など、会員限定のコンテンツが閲覧できます。

会員向けコンテンツをご利用の方

会員になると以下のコンテンツ、サイト機能をご利用いただけます。 

会員限定コンテンツの閲覧

ニュースや読み物、動画やWEBセミナーなど、
日々役立つ豊富な情報が閲覧可能になります。

情報収集サポート機能の利用

ブックマークやWEBセミナー予約など、手軽に、
効率的に情報を収集・共有いただける機能を
ご利用いただけます。