- エベレンゾの電子化された添付文書において、痙攣発作を「重大な副作用」として注意喚起しています。
- 投与中は患者の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
エベレンゾの国内第2相及び第3相試験では、痙攣発作に関連する有害事象の報告はありません。一方、海外第3相試験では、痙攣発作に関連する有害事象の発現割合が、エベレンゾ群でプラセボ群又は実薬対照群よりも高かったことから、重大な副作用に設定しました。
エベレンゾ投与により発現する痙攣発作の発現機序は、不明です。
痙攣の前駆症状として、
などの症状があらわれることがありますが、必ずしも前駆症状があらわれるとは限りません。
また、発作が起きると次のような症状がみられることがあります。
痙攣発作の前駆症状があらわれたら、直ちに医師・薬剤師に連絡するよう患者に指導してください。
また、意識を失ったり、痙攣を起こしたりした場合には、救急車等を利用して直ちに医療機関を受診するよう患者に指導してください。
投与中は患者の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
電子添文に記載された副作用発現頻度は以下のとおりです。
11.1 重大な副作用
11.1.2 痙攣発作(頻度不明)
透析施行中及び保存期CKDに伴う腎性貧血患者を対象とした国内第2相及び第3相試験において、痙攣発作に関連する有害事象の報告はありません。
透析施行中の腎性貧血患者を対象とした試験注1):
痙攣発作に関連する有害事象の発現割合は2.0%(47/2354例)でした。
注1) 欧州第3相比較試験(HD+PD)[1517-CL-0613]、海外第3相比較試験(HD+PD)[FGCL-4592-063]、米国第3相比較試験(HD+PD)[FGCL-4592-064]、海外第3相比較試験(HD+PD)[D5740C00002]の併合データ
保存期CKDに伴う腎性貧血患者を対象とした試験注2):
痙攣発作に関連する有害事象の発現割合は1.1%(26/2386例)でした。
注2) 海外第3相比較試験(ND)[1517-CL-0608]、海外第3相比較試験(ND)[FGCL-4592-060]、海外第3相比較試験(ND)[D5740C00001]の併合データ
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