- エベレンゾの血管新生亢進作用により、悪性腫瘍を増悪させる可能性があります。
- 悪性腫瘍の既往又は合併のある患者は、エベレンゾの国内開発臨床試験の組み入れから除外されていたことから(5年以上再発を認めない場合を除く)1-8)、これらの患者における安全性は検討されていません。
- 悪性腫瘍の合併のある患者にエベレンゾを投与する場合は、観察を十分に行うとともに、特に注意して投与してください。
低酸素誘導因子(HIF)はエリスロポエチンだけでなく、血管新生にかかわる遺伝子(VEGF遺伝子)などの発現も制御しているため、HIF経路活性化によって血管新生が亢進し、悪性腫瘍が増悪する可能性があります10)。
悪性腫瘍を合併する患者
エベレンゾの電子添文では、悪性腫瘍に関する検査について具体的な記載はありません。
日本腎臓学会の「HIF-PH阻害薬適正使用に関するrecommendation」では、検査に関して以下のように推奨されています(抜粋)1)。
電子添文には、悪性腫瘍の発現割合は記載されていません。
透析期及び保存期の腎性貧血患者を対象とした国内開発臨床試験における、既存の腫瘍の転移形成の促進、進行又は増強に関連する副作用の発現割合は以下のとおりでした。
透析期: 報告なし
保存期: 小細胞癌:0.3%(1/380例)、消化管粘膜下腫瘍:0.3%(1/380例)
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