近年、オンライン診療やビッグデータを活用したPHR*1など、医療現場におけるICT*2の活用が見られるようになる中、「医療DX*3」として新たな価値を生み出す可能性が期待されています。このシリーズでは、医療×ITの取り組みを実践・推進されている先生方に医療DXによってもたらされる医療変革についてうかがい、将来像を展望します。
シリーズ第4回目は、ご専門の医療情報学の実践的な取り組みとして、京都大学医学部附属病院のITインフラの実装や運用を担っておられる黒田知宏教授に、院内の感染対策にICTを活用した事例をうかがいました。
*1 PHR…パーソナルヘルスレコード。医療機関や薬局で管理されている患者個人の医療データ。医療機関や薬局で管理されている患者個人の医療データのみならず、個人の生活習慣や生活環境など、日々の生活をデータ化したもの。
*2 ICT… 「Information and Communication Technology(情報通信技術)」。通信技術を活用したコミュニケーション。
*3 DX…デジタル・トランスフォーメーション。IT(情報技術)の浸透によってもたらされる変革。