近年、オンライン診療やビッグデータを活用したPHR*1など、医療現場におけるICT*2の活用が見られるようになる中、「医療DX*3」として新たな価値を生み出す可能性が期待されています。このシリーズでは、医療×ITの取り組みを実践・推進されている先生方に医療DXによってもたらされる医療変革についてうかがい、将来像を展望します。
第1回目は、聖路加国際病院の清水真人先生に、デジタルツールやリモートを活用した医療情報の収集についてお話をうかがいます。臨床現場における学習方法のコンセプトを「医学情報整理術」として提唱し、同院内で最も優れたメンターとして「ベストティーチャー賞」を受賞されたご経験もお持ちの清水先生に、“学びのDX化”についてお話しいただきました。
*1 PHR…パーソナルヘルスレコード。医療機関や薬局で管理されている患者個人の医療データのみならず、個人の生活習慣や生活環境など、日々の生活をデータ化したもの。
*2 ICT…「Information and Communication Technology(情報通信技術)」。通信技術を活用したコミュニケーション。
*3 DX…デジタル・トランスフォーメーション。IT(情報技術)の浸透によってもたらされる変革。